北摂・阪神の情報紙シティライフで連載中の地ヂカラ通信。地域の力を掘り起こすべく、まちおこし仕掛け人の「想い」に焦点をあててレポートしていきます。 あと、それと関係ないことも書いていきます。ラーメンとか。
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2011年04月08日

寺子屋「茨木童子」

茨木童子
全国初!商店街で「寺子屋」
塾でも学童保育でもない新しい学びのスタイル


 「商店街の活性化と地域の子育て支援」、この2つを両立させた商店会寺子屋「茨木童子」に注目です。
この施設が目指すところは「地元商店が小学生とその保護者を応援する」こと。
地元商店会が強力にバックアップし、小学校1年生から6年生の子どもたちを
月曜~金曜日の15時~21時まで預かり、学校の勉強を教えたりipadを活用した
世の中学習などを実施しています。 

寺子屋「茨木童子」

 勉強については大手塾が、先生の派遣や教材の無償提供で全面的に協力しているほか、
「商店街は、実は各分野のプロフェッショナルの集まり。地元にもこんな素晴らしい企業が
あるんだと気づいてもらえれば」と田峰さん、商店主を講師にした講座も開催しています。
企業はすべてボランティアで協力していますが、これも地域とつながり地域に貢献したいという
強い思いがあるからです。礼儀作法も厳しく教えているとのことで、一人っ子が多い昨今、
兄弟付き合いや集団生活を学べる貴重な場にもなっていると感じました。

寺子屋「茨木童子」

取材協力
田 峰 泰 久さん
地元茨木で卸問屋を営む会社、タミネ株式会社の代表取締役。
いろんな企画、アイデアでさまざまなまちづくりに熱心に取り組んでいます。
寺子屋には仕事後、17時以降にほぼ毎日通っているそうです。
もちろん田峰さんもボランティア。頭が下がるおもいです。

地域における商店街の新たな役割

 田峰さんは「商店街の空き店舗をどうにか活用できないものかと悩み、
働くママたちの声をたくさん聞くうちに、塾でも学童保育でもない茨木童子のような
施設が求められていると確信した」そうです。運営の主体は地元の商店88店舗が設立した
「JR茨木東3商店会」。茨木駅前本通商店会、JR駅前商店会、中条まちづくり商店会の
3つの商店会が横断的に加盟していることも画期的です。「僕は生まれも育ちもこの商店街ですが、
茨木童子を立ち上げるまで他の商店街の人たちと交流はなかった。
今後は商店街同士の連携も深めていきたいですね」。

 施設を一度利用した人はほとんどが引き続き利用しているそうで、
これは事業の確かな効果を物語っています。「商店街は買い物をするだけの場所ではない」、
地域における商店街の新たな存在価値と役割を見出せたような、また他の地域にとっても
格好のモデルになるだろうと感じた取材でした。

取材:尾浴芳久
文:大山 哲


利用料金は基本1時間500円。500円券11枚つづり(5000円)や月謝(週1回2時間利用で月額3000円・週2回2時間利用で6000円、フリープラン24000円)制の他、希望に応じて個別プランも作成しています。

■イベント■
寺子屋 ワクワク講座
4月23日(土)14時~15時
日本民謡朝鳳会(にほんみんようちょうほうかい)の
田邉先生「三味線と民謡講座(仮称)」
5月14日(土)14時~15時
あほやの店主さんによる、
「おいしいたこ焼きの作り方(仮称)」


NOTE
茨木童子
茨木市駅前四丁目2-29TEL:072-601-4023
Email:terakoya-douji@wakuwaku.zaq.jp
http://www.ibaraki-cci.or.jp/terakoya-douji/
 





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Posted by kosao at 10:17│Comments(0)茨木市
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